竣工検査とは?新人施工管理が押さえるべき基礎知識と段取りの流れ
- さくら 及川
- 2025年11月10日
- 読了時間: 5分

「竣工検査って何をするの?」「どんな書類が必要なの?」
そんな新人施工管理者の疑問に答えるために、
この記事では竣工検査の基礎知識と段取りの流れをわかりやすく解説します。
現場経験が浅い方でも、この記事を読めば何を準備し、どんな順序で動くべきかが
明確になります。
目次
竣工検査とは?新人が最初に理解すべき基礎知識
竣工検査とは、工事が完了した段階で、
発注者や監督員が品質・出来形・安全面を確認する最終検査です。
つまり、これまでの施工が「設計通りに仕上がっているか」「契約内容を満たしているか」を確認する場となります。
竣工検査には、以下の3種類があります。
社内検査:会社内で事前に行う最終確認
発注者検査:発注者(役所や民間顧客)による検査
監督検査:監督職員など第三者的立場からの品質確認
現場での一般的な流れは次のとおりです。
施工完了 → 出来形確認 → 書類整理 → 社内検査 → 竣工検査
この一連の流れを把握しておくことで、検査当日に慌てることなく対応できます。
ポイント: 竣工検査は「工事の総まとめ」。基礎を理解しておけば、検査準備も確実に進められます。
竣工検査に向けた準備の流れと必要な書類一覧
竣工検査前に準備する資料一覧と注意点
竣工検査で最も大切なのは、「書類と写真の整合性」です。
以下のような資料を準備しておきましょう。
出来形管理表(寸法・数量・規格の確認)
品質管理記録(試験成績書・材料証明書)
写真台帳(黒板・撮影データの整合)
安全・環境関係の報告書
設計変更や追加工事の記録
書類の不整合があると、発注者検査で指摘を受け再提出になることもあります。
電子納品を求められる現場では、
フォルダ構成・命名ルールも事前に統一しておくことが重要です。
行動の一歩: 書類と写真を並べて照合する“整合チェック”を必ず実施しましょう。
現場での確認ポイントと社内検査の段取り
社内検査は、竣工検査に向けた最終リハーサルです。
確認すべき主な項目は以下のとおりです。
出来形寸法の再計測(±許容差の確認)
写真・黒板の誤記や測点ズレ
清掃・安全区画の整理
検査ルートの歩行確認
特に黒板と右欄の内容が一致していない場合、
品質記録として不適合になる恐れがあります。
発注者検査の前日には、チームで“検査ルート通し確認”を行いましょう。
竣工検査当日の段取りと進行の基本
検査当日の流れと担当者の役割分担
竣工検査当日は、以下の順序で進行します。
開会挨拶(現場代理人)
工事概要説明(品質担当)
現場確認(測点・構造物・出来形など)
指摘事項の確認
閉会・今後の是正方針共有
担当者ごとの役割も明確にしておきましょう。
現場代理人:全体統括と質疑対応
品質担当:資料提示・出来形説明
記録係:指摘事項の記録・撮影
前日までに「想定質問リスト」を作成しておくと、発注者対応がスムーズです。
発注者・監督者対応で気をつけるマナーと話し方
検査時の第一印象は非常に重要です。
資料をすぐ提示できる位置に整理する
指摘を受けたら「即答よりも確認」を優先
是正方針を簡潔に伝える(例:「翌日までに修正報告いたします」)
現場代理人としての姿勢が、次回工事の信頼にもつながります。
指摘内容はその場で再確認し、曖昧な回答を避けましょう。
竣工検査後に行う是正・提出・報告の手順
指摘事項の整理と是正対応の流れ
竣工検査後は、「是正→再確認→報告」が基本フローです。
指摘事項をリスト化(Excelなどで管理)
担当者ごとに修正担当を明確化
再撮影・再提出前に第三者チェックを実施
指摘対応期限を明示し、進捗をチームで共有しましょう。
最終成果品の提出と竣工検査報告書のまとめ方
竣工検査が完了したら、成果品(書類・図面・写真)を提出します。
特に注意すべきは以下の点です。
フォルダ構成は「工種別/日付順」に整理
ファイル名は「工種+測点+日付」で統一
写真の右欄・黒板内容の一致を最終確認
工事成績評定では、竣工書類の完成度も評価対象になります。
行動の一歩: 納品データのバックアップを社内サーバーにも保存しておきましょう。
竣工検査をスムーズに進めるための現場チェックリスト
検査前日までに確認すべき5項目
書類と写真の整合性
出来形数量の再確認
測点・日付・工種の統一
現場の安全・清掃完了
是正対応の履歴確認
検査前日に“5分間ミーティング”を実施し、担当ごとの漏れを確認しましょう。
検査当日に使える持ち物・準備物リスト
図面・出来形表・検査報告書
写真データを入れたタブレット・USB
チェックリストとメモ帳
名刺・筆記用具・懐中電灯
準備物リストをテンプレート化し、次回以降も使い回せるようにしましょう。
まとめ|竣工検査の段取りを理解すれば検査は怖くない
竣工検査は、工事の品質と信頼を証明する最終ステップです。
正しい基礎知識と段取りを理解しておけば、焦らず自信をもって対応できます。
施工管理者として成長するための3つの実践法
毎現場で「検査前日チェック」を習慣化する
書類と写真の整合を“現場段階で”確認する
チーム全体で段取り表を共有し、漏れを防ぐ
すぐに試せるチェックリスト
✅ 書類と写真の整合を確認したか
✅ 社内検査を実施したか
✅ 測点・日付の誤記がないか
✅ 発注者検査の想定質問に備えたか
✅ 成果品のデータ整理を終えたか
執筆者情報

本記事は、全国300現場以上の写真整理・内業代行を支援してきた施工支援会社が執筆しています。
実際の検査対応経験をもとに、新人でも“現場で即使える”竣工検査の段取りをわかりやすく紹介しました。



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